2012年10月31日水曜日

Brand New Buce. sp "Jupiter"

   ビカビカの新種の "ユピテル" です。上の花を見ているととても良い感じですが、下の
  全体を見ると寒気がするほど大きいです。
  今のところブケ属では 世界最大です。

  これには私も懲りたので採集に二度と行くことはありません。
  最も巨大な個体は全長60cmもありました。
  中野の水草屋がオノノイていましたが、「ユピテル独占注文!」等と景気が良さそうなので
  全て引き取って頂きました。
  鹿角シダと一緒にぶら下げて売るわけにもいかず、ステーキの和え物にもならないのは
  言うまでもありません。

2012年10月30日火曜日

Buce. sp "Copper Leaf" by Experten

一世を風靡したコッパー・リーフの仕上がり画像です。
           もちろんエクスペルテン氏からのご好意です。
 画像は水中葉で自然光で撮影されております。

 これも香港辺りで贋物が出回っているそうですが、いくら大切に時間と手間をかけても
 本物のようにはなりませんので時間の無駄です。

 今スマトラのアグラオネマで忙しいので、こちらが疎かになっています。
 新しいブケ類の更新は来週からです。
  
  

2012年10月26日金曜日

sp. "GIGANT" Blooming at Farm


      ギガントの波葉の個体です。
      仏炎苞はすでに落ちていましたが、巨大な花が咲いていました。

2012年10月25日木曜日

Buce. sp "Swamp" at Farm

       sp. "Swamp" です。 水上化したらピンク葉に変化する絶品です。
  自生地では軟水のスワンプの水中群落でした。水中では緑葉、水上ではピンク葉に変化
  しました。
  

My Farm 

       青紫の sp. "Hyperion" の水上葉です。水中化すると紫の長葉になります。
          これは水中化したsp. "Intermediate" です。名品の一つです。

2012年10月23日火曜日

Buce. sp "Long Spatha" = Buce. aurantithea

 
    アプリコット色の葯。本属内での特徴。 添付を参照してください。       Photo: P.Boyce
    Aurantitheca – apricot-coloured anthers. Unique in the genus. 


種の特徴はアプリコット色の葯との
事です。
色を種の判別に使えるものかどうか微妙ではあります。
一見しての特徴は上の画像のように仏炎苞を突き破る程長い花です。

2012年10月20日土曜日

Buce. magnifolia "Habitat"

 


 マグニフォリア種の自生地です。
正式に記載されているブケ属は僅か5種、残すはカテリネー種とギガンテア種のみです。
これらも活標本は存在していないので入手
に努めます。
ボルネオ島は既に雨季入りしたようで、大雨の
山間地での探索はし烈を極めます。
土砂降りではないのですが、この冷たい雨は
体温を奪うので病気になりやすく長居はでき
ません。

 雨と滝の飛沫と薄暗い谷間ではマトモに写真
等撮れません。
ソニーのカメラは水濡れに弱く、指に付いた水滴がシャッターボタンから入るだけで動かなくなります。
カメラを上に向ければレンズに水滴がポツポツ、、、困ったものです。

今年の目的の一つは達成しました。
次はXXを予定しています。
今年のシーズンも間も無く終わります

2012年10月19日金曜日

Buce. magnifolia Borneo    F


                            
                                                                                      
ボイス博士によりマグニフォリア種と同定されました。 
本種の乾燥標本は京都大学にありますが、活標本は有りませんでした。
ここに最新の自生地の画像をご紹介します。
花はペールピンクの長い特徴的なものです。
葉は透明感のある青みが強いライトグリーンで見る者を引き付けるような存在感を感じます。



 今まで見た事のないタイプの花です。

花が無くとも極美麗種です。

マグニフォリアというのは「大きい葉」という意味です。





2012年10月18日木曜日

Buce. sp. "Jupiter" Borneo   F



今回も海抜400mの山地帯の自生地は大雨でした。
ユピテルの自生地は垂直に近い切り立った巨大な崖を落ちる滝の脇ですが、カメラを上に向けての撮影は不可能です。
濃いピンクの蕾を一つ採取、赤花の予想は外れました。
美しい青磁色の葉は観賞価値が高いです。
花は博士が撮影して提供されます。
sp. "Goliath" に近縁です。

BUce. sp "Diana" Borneo    F



ブケ類初の赤紫の花を掲げる個体群を見つけました。
sp. "Amanda" の系統と思われます。

ここも連続変異をテーマとして楽しめると思います。
写真は昼間も暗い谷間なのでフラッシュを使用しています。

ディアーナは群落ごとに赤紫の濃淡に差があります。
最も赤い個体は左のように葉裏も茎も同色に染まり、恋に情熱を燃やす"ディアーナ"のようです。

この赤ですが栽培環境においての色彩維持には錆びた鉄釘や何らかの方法で鉄分を与える事で解決できるかも知れません。

Cuce. sp "Themis" Borneo   F


"Miranda" - "Juliet" 系統の新産地の黄花のブケです。  
テミスは前者の派手な黄やオレンジに比べると控えめな印象のクリーム・イエローです。
この日は朝からの大雨で自生地の撮影は満足に出来ませんでした。
下3枚がテミスの花です。
明らかに黄系にブケであり、その地域連続的変異が確認できました。                                                                                                                 

 
           
 
 

 この系統はクリーム・イエローの "テミス" 、オレンジ・イエローの "マリー" 、オレンジの "ユリエート"、インシグニア・イエローの "ミランダ"  とはっきりと連続変異が認められます。

それらの産地のGPSを地図に記して次の探索地でどのような個体群が出るかを想像してみるのがフィールド屋の最大の楽しみです。


花は明らかにミランダ系統です。

今もっと濃い黄色=朱色の個体群を探すべく自宅の床に大きな地図を広げてワクワクしています。

Buce. sp "Hyperion"



 上流のヒュペリオンの自生地です。
日々の降雨量が多いためか水上、水中型の中間のような個体が多いです。
花は純白、葉は青紫から茶系まで様々です。
 カリマンタンの山地帯は毎日朝から雨でした。
車は使わずバイクだけで探索しました。
左は水中の個体を引き上げたものです。
水中のものは長葉になります。

2012年10月17日水曜日

Buce. sp "Next to Catherineae" Completed by Experten

          エクスペルテン氏から画像の差し入れを頂きました。

  一年以上も前に中央カリマンタンで苦心して探した割りに冴えない一群に出会ったのです
  が、苔むした岩に葉を水平に展開していた小型種だったとしか記憶にありません。
  

                    =以下は氏のコメントです=
  
  
   
   =Next to CatherineaeはO_O さんのところで予約購入しましたが、元々株が立派で
   緑の葉が沢山ついていました。
   それが、新葉が出るたびに古い葉が落ちてきてこのような株になりました。
   手持ちのブケの中でも一番黒く、一番ツヤがあります。
   水上で栽培しています=
 
 
   プラのポットにミズゴケで栽培されているようです。何か特別な工夫やテクニックを
   駆使されているのでしょうか?
   何か参考になるようなコメントも頂きたいです。 m(_#_);m
   私のファームではとうに絶滅しました。
 
   今回もまたファームから開花しないピプト、オオイア等をお願いしたいと思っています。
       
   

2012年10月16日火曜日

Buce. sp "Black Centipede" at hot/dry season

  以前は雨季の最中に訪れましたが、今回は乾季のどん詰まりでした。
  ブラック・センティピッドは水際から遠い場所に上のような青いものと以前のように葉に汚れ
  の付いたものがありました。
  同じ環境でもこれ程の違いが見られます。

                                                         
このロカのものは横に伸びるので、上手に栽培すればボリュームのある草体になります。


数ページ前のエクスペルテン氏が仕上げられた美しい水中葉を目指したいです。



このような青いタイプの個体群は雨季には
見られませんでした。


 次回は更に上流を目指します。

2012年10月15日月曜日

Buce. sp "Claudia"  Borneo


      エクスペルテン氏からのメイルに「今回のクラウディアが今年最後の大物でしょうか?」と
  ありました。もう一つ上を目指したいです、と返事したかったのを憶えています。
  
  
  この特徴的な個体群は山地帯の冷水の渓流の岩に着生していました。岩の割れ目に根を
  張っているので全てこのように茎がありません。栽培するには順応して活着するまで時間が
  かかるかも知れません。
  今回はクラウディアの更に奥部を探索してみます。
  はたしてもう一つ上のブケ類は採れるのでしょうか?

2012年10月14日日曜日

Buce. sp "Silver Powder"

 






Hongkongではインドネシア直行便の安価なブケ類が出回っているそうです。価格はUS$2.5(¥200) とても良心的です。
 
全てにkn便の名前が付けられており、その数何と50タイプとの事です。
例えば有りもしないSintang の "Gohst" とか、どう見ても中央カリマンタンの "Brawnie" とか、当然この "Silver Powder" という名のブケ類も全くの別物がUS$2.5(¥200)です。
ブケ類ならば何でも良いから沢山買いたいと思っている人はホンコンへ行きましょう。
画像は本物の "Silver Powder" です。                           
下はエクスペルテン氏が仕上げられた水中個体です。     :クリックで拡大します。