2012年12月31日月曜日

sp.Brownie "Blue"



                             ブラウニー"ブルー"です。 これも半年経ちました。
  

sp. "Blue/Green


        水中群落を完全水上化させたものですが、素晴らしくキレイです。
  ブケ類の楽しみはその変化にあると思います。各自それぞれの栽培環境で変化を楽しめば
  良いのです。
  

sp. "Tricolor"

これも半年を経て完全水上化した個体群です。
      ファームでほったらかしにした割には素晴らしい仕上がりと思います。

sp. "Solid Blue"

            ファームに来てから半年後の様子です。
  赤紫の群落はよい感じになりましたが、自生地とは随分違った仕上がりです。

2012年12月27日木曜日

Buce. sp. "Aurora" By Experten


エクスペルテン氏が仕上げてくださったアウローラの画像です。

栽培は常に無肥料、自然光との事ですが、最近何か新たな良い方法が見つかったそうです。

それにしてもよく育っています。

Buce. sp "GIGANT" var: varigatus


花が咲いたのかと思いましたが、よく見るとヴァリガートゥスが出ていました。

半分白で他は3色です。

大きいので見応え満点で迫力があります。

アイヴォリーホワイトの部分のピンクの縁取りが素敵です。

2012年12月20日木曜日

Buce. sp Brownie "Purple"





ブラウニーの特徴は上の写真のようにボーッと幻光を発する事です。
今日は高雲り、撮影日和りでしっかり写っています。
青紫の発色が見えるでしょうか?
この群落はファームで6ケ月程栽培したものです。
ようやくファームでも自生地の姿が再現できました。
 凄い葉色をしています。
薄暗いジャングルの中ではフラッシュを使用するので自然色が撮れません。

ブラウニーの名前の由来ですが、葉の表面が発色する個体群が自生している一帯を発見して帰国した夜に長女が初めて”ブラウニー” というクッキーを美味しく焼くことに成功していたのです。

硬くて、香ばしく、紅茶と相性が良いブラウニーを長女が焼くことに成功した記念にこの名を付けました。 

2012年12月18日火曜日

New arrival from Central Borneo


今日届きました。新しいブケ類は全5ロカ、すべて5-20cmの茎が長いタイプです。
    しばらくファームで休ませてから自生地の様子と合わせてお知らせします。

2012年12月17日月曜日

Buce. sp "Pink Centipede" and "Emerald Carpet"

      上が"ピンク・センティピッド"で状態良好で来ています。長い個体は20cm位あります。

  下は"エメラルド・カーぺット"の下流の個体群で、これも15cm位あります。
  根がカサカサで葉が黒光しています。
    

Brownie "Ghost", "Red" and Emerald Carpet Lower Stream

      ゴーストとレッドの比較です。ゴーストは葉が硬く発色前は黒い葉色で活着すると青く発色し
  始めます。ブラックウォーターの流れに自生しています。長さは15-18cm位です。
  レッドは5-15cmです。葉は柔らかく赤い新葉を展開します。
  クリアーウォーターの川底に自生しています。
  上はエメラルド・カーペットですが下流の砂利の川底のもので、今回到着したものは矢印の
  ような黒葉の茎が長いものばかりでした。しばらくファームで様子をみます。 

2012年12月15日土曜日

Stay Unique Stay Foolish for 2013

             来年はこのようなブケ類が流行ると思います。
    数量とバラエティーは十分ではありませんが、今回は目標の1/3 程集めました。

  茎が長いタイプは水中で葉が全て落ちても茎が長い分回復が早いそうです。
  海外の読者によりますとライトの数を2倍にしてCo2を多めにすると水中葉に転換するのが
  早いそうです。
                 ゴーストの体験からでしょうか?
  

New Bucephalandra 2013

 
  新年に相応しいブケ類をご用意しています。
         現在ファームで回復中、果たして自生地以外でこの色は再現できるのでしょうか?
               この美しい複雑系メタリックに流行の長茎センティピッドタイプです。
                      海外限定です。タマランねーッ
    

2012年12月14日金曜日

Searching For Long Stem Metallic Leaf Buces At Borneo

 
     毎回新たなタイプのブケ類を探すのが楽しみです。
  ブケ類は一般にWaterfall Aroidsと 呼ばれるくらい滝やその岩場の周辺が主な自生地と信じ
  られています。
  最近はシンタンやサンガウ等の有名な産地では乱獲されて悲壮な状態です。
  何故この業界の人は簡単に採れる自生地にばかり通うのか不思議であり理解に苦しみま 
  す。これを正しいニポン語で「アポーの一つ覚え」と言います。
  
  日本のようにブケ類ならば美しくなくても、退屈でも、リピートモノでも価格が高ければ嬉しい
  ので何でも良いというような人が多いので問題ありません。
  しかし最近はアジア東欧では茎が長く葉がカラフルな個体が好まれるようになりました。 
  茎が長い今まで見た事がない様なブケ類を探すに以前の常識を捨て去り思い切った行動
  に出なければなりません。
  思いもつかなかった環境で新たなブケ類を、と少し努力してみました。
  そう広大な湿性林でブケ類の自生を探すのです。
  それも全く新しいタイプの茎が長く、メタリックに輝く葉、小さな細いピンクの花、それは何か
  新しい世界の始まりなのです。
  小さななカヌーと徒歩で奥地を目指します。
  湿地帯でも上流へ遡れば必ず水源に辿り着けます。
  その水源の手前の粗い砂利や石に着生しているブケ類を探すのです。
  湿性林を流れる川の上流にはこのような美しいブケ類の自生地が在るのです。
  水中にも 穏やかな岩場にも小さな群落を作って自生しています。
  どれも美しいですが、共通しているのは「茎が長い事」です。
   茎が長い個体は水中で成長を始めると横に成長するのでボリューム感が出てきます。
  流木や細長い石に活着させるとか、テラリウムならばかなり際立ったアクセントとなるでし
  ょう。
  新タイプとリピートもの合わせてご紹介していきます。

Buce. sp "Green velvet 2"

 
                 Green Velvet 2 の自生の様子です。                    ゴム林の中を通り抜けた先の小さな滝に自生しています
 
ピンクの矢印が新葉です、この部分が水中でヴィロード発色します。
 
今回は雨季の最中にも関わらず水中葉は観察できませんでした。
 栽培は容易で、一番下の葉から5mm-10mmで切って挿し木から始めます。


Buce. sp Brownie "Ghost" Upper Stream


 ブラウニー・ゴーストに自生地を遡ると川の両側が土壁のようになっていました。

その土の表面に露出した岩にポツリポツリと小さな群落を形成しています。

水中で栽培したらゴーストのようになるのでしょうか?
興味深いです。



 


Buce. sp "Entikong 2"





 上は滝のしぶきを浴びる”Entikong 2" です。
私のファームでは長い根は全て切り落としてから活性炭に植え込んでいますが、成績は今一つです。

これをモトレヤナ種とする人もいますが、モトレヤナ種の原名亜種は南カリマンタンですので有り得ない事です。

原種のロカリティーは判明していませんが、タイプ標本は存在しており、その採集者の日記から足取りから掴めるのではないかと思います。



採集者は石炭会社の社員で不合理な正にドロボー的な契約を結んだ後に殺害されています。
もちろん植民地支配に反発した勢力です。

その後ライデンで乾燥標本から本属が記載されましたが、ブケ属の特徴である雄蕊の指摘を欠いたのでブケファランドラ属は無効となり
Microcasia 属が有効です。
左は水中群落ではなく雨水で増水して一時的に水没したものです。

下は自生地の心もとない水量の滝です。



Buce. sp "Pink Centipede" Borneo


湿地帯や湿性林にもブケ類は自生しています。
深さ30cm未満の軽やかな流れで長い茎を川底の砂利や小石に着生しています。


上は美しいピンクの新葉を展開させる個体、左は新葉を発生させていない個体でウグイス色をしています。

今回は問い合わせが多い長い茎のブケ類ばかり探してみました
ボルネオ島にはまだ多くの未知のブケ類が存在しています。来年も楽しみです。

写真はクリックで拡大します。 
全て海外向けで日本向けはありません。