2012年12月14日金曜日

Buce. sp "Entikong 2"





 上は滝のしぶきを浴びる”Entikong 2" です。
私のファームでは長い根は全て切り落としてから活性炭に植え込んでいますが、成績は今一つです。

これをモトレヤナ種とする人もいますが、モトレヤナ種の原名亜種は南カリマンタンですので有り得ない事です。

原種のロカリティーは判明していませんが、タイプ標本は存在しており、その採集者の日記から足取りから掴めるのではないかと思います。



採集者は石炭会社の社員で不合理な正にドロボー的な契約を結んだ後に殺害されています。
もちろん植民地支配に反発した勢力です。

その後ライデンで乾燥標本から本属が記載されましたが、ブケ属の特徴である雄蕊の指摘を欠いたのでブケファランドラ属は無効となり
Microcasia 属が有効です。
左は水中群落ではなく雨水で増水して一時的に水没したものです。

下は自生地の心もとない水量の滝です。